当初は別の山に行こうと思っていたんだけれど、電車の時間を間違えて破局。
で、電車を1本遅らせても行けそうだったここをチョイス。雲母峰。お初ですが。

三重県の、一応鈴鹿の山々の一角といってもいいのでしょうか。
「雲母」と書いて「キララ」と読ませる文字通りキラキラネーム。じゃないか。
近鉄湯の山温泉駅から歩いて行けるので、自分の選択肢の中に入っていたのでした。
ただここまで来ると、御在所岳を筆頭に名だたるスターマウンテンも選べるわけで、
後ろ髪引かれる思いはないといったらうそになる。

9時半スタート。駅から歩いて30分ほどで登山口に取り付き。
「岳不動コース」とのこと。スギ林の中をずっと登っていっている感じで、
たまに左手側が急斜面で滑ったらとヒヤヒヤするも、ややおもしろみに欠ける。
11時半には頂上(888m)到着。御在所岳が見えるけれど木々が邪魔。
でもってこの日は風が非常に強く、寒いのなんの。体感的には今年の正月、
岐阜県の納古山のほうが寒くなかった。ちょっとがっかりして立ち去り。

お昼は途中の林道終点の広場で食べようかなーとか思いつつも、
案内標識にあった隣のピーク「雲母Ⅱ峰」が気になり行ってみると、
これが絶景、伊勢平野から伊勢湾まで一望。鎌ヶ岳もよく見える。こっちかー!!
12時前だし決定ー、昼食はここにしよう。ただやはり風は強く肌寒い。
どうもここはパラグライダーのポイントらしい。そういえば途中に物資運搬用の
モノレールがあった、あれは木材でも運搬していたものなのかと思ったら、
パラ機材運搬用かー。林道でかなり上までクルマで来られそうだし。

帰りは来た道をそのまま戻るのもなんなので、途中から遠回りになっても
「東海自然歩道」の林道を下る。林道なので退屈といえば退屈なんだけれど、
往路のトラバース道より当然なだらかで足にやさしく、左手に御在所岳が見え、
ヤマザクラが山肌を彩り、けっこう景色がよくてアリでした。13時半には駅着。

そんなわけで雲母峰、頂上までは印象よくなかったけれど、Ⅱ峰の展望で吹き飛んだ!!
やるやらないはともかく山頂から鎌ヶ岳へ宮妻口へと応用できるのもよい。
あとここはマイナー?近くにメジャーマウンテンがあるがゆえか人が少ない。
今回、山中で出くわしたのはⅡ峰で2人組のみ。静かな山旅が可能。
まあ土日祝日でパラやってたら状況は一変するかもしれませんが、
それはそれで物珍しく楽しいのかもしれず。


キラキラしてませんが写真どうぞ。

 
岳不動。一応お参りしておきましたよ。  ここ入る。ワンゲル同好会ありがとう。

 
小さな沢を渡ります。          ゼンマイニョキニョキ。


すみれの花咲く頃〜♪小さな花も寄ると大きく。


スギ林を抜けて林道へ、景色が開けたー。


岩がゴロゴロしだしてきました。


ようやく尾根に出たー鞍部。右の雲母峰へ。


雲母峰山頂。「吉良良」なんて縁起よいバージョンもあるのね。


踏み跡を少し下ると伊勢平野への展望あり。


雲母Ⅱ峰。鈴鹿の山の案内板って道路標識みたいでちゃんとしているけれど味気ない。


伊勢湾方面が切り開かれ素晴らしい景色。


振り返れば鎌ヶ岳、雨乞岳、御在所岳も一望。標識壊れてます。


肌寒く温かいカップ麺しみる〜。風強く木片が飛んできて土というスパイスが少々。


帰りの林道歩き、山肌にヤマザクラの薄化粧。


角度を変えて。「人の行く裏に道あり花の山」思い出し。裏道でもないけど。