ある時期からか、なんだか金にまみれた感じがいやになって、
“投資”の記事は毎月の損益結果だけになっていたのですが、
先週は為替関連で歴史的とも思える大事件が発生!!
これ自分も関わることでしたので、ちょっと記事にしておきます。

1月15日(木)、出先では相場は見ない自分は、
帰宅後いつものようにヤフーの為替ボードを何気なく見ると…はい?
スイスフラン・円の高値が166円を付けている。現在値は133円ほど。
システムエラーか何かの間違いかと思いつつも情報を探すと…出た、
「スイス国立銀行が1ユーロ=1.20スイスフランの上限撤廃」、こんなの想定外!!
3年くらい前から、スイスは弱いユーロに対して自国通貨が高くなり過ぎないように、
対ユーロのスイスフラン相場の上限を定めて無制限に為替介入をしてきたわけです。
ここへきて突如それをやめると。これを受けて、ユーロ・スイスフラン相場は一気に
1.2を下抜けて0.8台までスイスフラン高に!!スイスフラン・円も115円あたりから
160円台だったり150円台だったり130円台だったり(FX業者によって違う模様)を
わずか20分で付けるという急騰っぷり!!しかも値が飛び損切り設定が滑り、
場合によっては追証も発生して顧客はおろかFX会社にも損失が出ているとか。
どきどきしてしばらく何読んでも頭の中に入ってこなかった。

じつは自分、「値幅は小さいがユーロと同じように動きマイナススワップが付かない」
という理由から、昨年はスイスフラン・円の売りポジションを持つようになって、
ちまちま売り増ししていたポジション群は想定外の日銀の追加緩和で含み損を抱え、
手放すタイミングを待ちつつ年を越していたのですよね…怖い。怖すぎる。

ところが翌16日(金)の新聞紙面は、日経新聞ですら1面ではない小さな記事、
一般紙は記事すらなく、思いのほか反応薄。17日(土)以降になってようやく、
株安、FX関連会社や金融機関への影響を受けて、「スイス・ショック」やら
「スイスフラン・ショック」やら、各紙それなりの記事が散見されるように。
個人的にはコレ、本当に歴史的な事件というか値動きだと思うのですが。
それこそ伝え聞いている1998年の「LTCMショック」以上でしょ値幅だけなら。
このときは米ドル・円が2日で20円も円高になったとか…今考えても恐怖。
ただ今回は暴騰とはいっても取引量の少ないスイスフランなんで、
世界経済に与える影響は軽微なのかもしれません。

で、結局こちらのスイスフラン売りポジションはどうなったのか。
のんきにこんな記事アップしているのだから無事切り抜けられたのか、
精神崩壊してネタにするしかないのか…あいまいに終わらせてみたり。


記録としてスイスフラン・円のチャートを載せておこう。


取引業者の外為ジャパンのチャートを編集。10分足からしか過去分見られなかった。
数年かけても考えられないような高値をたった20分で。トビマストビマス!!
ちなみに、メイン口座で使っているマネーパートナーズは取引停止の処置が
早かったのか長かったのか、そのあたりの高値は131.407しか付いておらず。


日足。1月15日、テクニカル無視の恐ろしい陽線がそびえ立ち。
なお、ユーロ・スイスフランの通貨ペアは自分の取引しているFX会社では扱いなく。