年率3.2%以上という信託報酬等諸費用が気になり始めて、
手放すタイミングをうかがっていたコモディティ(商品)ファンド、
「ロジャーズ国際商品指数ファンド(商品新時代)」。
先週末(12日)、解約いたしました!結果は…

「商品新時代」(2007年10月12日)
個別元本 10,000円
基準価格 11,195.73円
口数 50.0000口
評価額 559,786円

解約留保金(0.3%) ▲1,679円
源泉徴収税(20%) ▲11,621円
解約償還金送金額 546,486円

と、なりました。このファンドの設定日の2006年11月30日からで、
10カ月ちょっと保有したことになります。1年くらいの保有期間であれば、
ほかのコモディティファンドと比べて諸費用が不利ということはないでしょう。
50万円の投資で、税金などさっ引いて46,486円の利益。9.2972%のリターン。
まぁ、FXでの大損失をよそに、プラスの損益を保ってくれていたんですから、
よしとしましょう。お金が戻ってくるのは来月15日。使い道でも考えておきます。

タイミング的には、先週、11日の夜に発表された原油関連の指標をきっかけに、
週末、ニューヨークの原油価格は強含み、少なくとも大幅下落するような事態には
ならないと考えました。金も高値で、為替も、影響を受ける米ドル・円相場は
落ち着いていて、このファンドを買ったときのレート(115円台後半)まで
下がることもないだろうと判断。

早かったかなぁ…という思いもありますが、このファンド、毎週金曜が締め切り日で、
その週のニューヨークの終値で確定した基準価格で解約できるようになっています。
そうなると、週末なんてもう、アメリカの経済指標発表など波乱要因がいっぱいで、
何が起こるかわからないし、前日から当日朝まで、すごく判断に苦しむわけです。
だから、「これは強含みだ」と思える相場で手放したくもなるのです。

さらにいえば、12日のアメリカの経済指標は雇用統計やなんかに比べたら小粒。
株価は上値追いで、FRBによる政策金利のさらなる利下げはないのではという観測。
なおかつ、次週(今週)はG7が待ち構えており…そんなタイミングだったものですから。

さて、「商品新時代」、諸費用が気になって解約したというのもありますが、
それよりも、FXでの失敗で資産が大幅に減少したというのが大きかったです。
もう、商品ファンドに50万円も預けておく余裕はないのです。そしてそして、
やはりFXの存在。FXで安全運用したとしても、そのほうが有利だと思えます。

ただ、投資対象としてコモディティを外したわけではありません。
最近、昨年以上に商品価格の高騰が騒がれていると感じます。
ずっと上昇し続ける相場はないというのは為替でよくわかったし、
そういうときこそ調整があるのでは…とも思っていますが、
基本的には上昇トレンド継続と考えておいていいでしょう。

商品先物取引を直接やる気はないので、やはり投資信託で、
諸費用がそんなに高くない、指数連動債に投資するファンドを
押し目で買っていきたいと思っています(ちなみに「商品新時代」は、
ロジャーズ国際商品指数とほぼ同一の運用を行い、その円換算値に連動した
運用成果をめざすという商品ファンドでした)。商品指数は数あれど、
ジム・ロジャーズのでも、ゴールドマン・サックスのライトのでも、
ダウ・ジョーンズのでも、おおむね大差はないと考えます。