今日(25日)も秋晴れ、いい天気。休日ではありますが、
FX業者のMJによる為替実践セミナーに参加するため、
名古屋に出向きました。まぁ、そのための休日予定なんですが〜。

今回のセミナーは、山中康司氏と吉田恒氏の話が聞ける二部構成で、
特に、今年の為替相場を考えるうえで重要だと思えるこの時期、
吉田さんの話は聞いておきたいと思っていたのですが…

なんと、東海道新幹線で人身事故があったとのことで、
講師のお二方が名古屋に来られず!為替セミナーは中止となってしまいました!

会場受付でそのことを知って…でもまぁ、そんなに残念でもなかったです。
だって、目的のQUOカード500円分はもらえたし、お弁当もいただけました。
もちろん、行われるはずだったセミナーの資料ももらえましたし、
さらに今回は、吉田さんの著書もいただけることになっていたんですよね〜。
それらがもらえただけでも十分満足です!

ちなみに自分、名古屋で開催されるセミナーには毎回のように参加していますが、
じつは、通勤用の定期券がありまして、名古屋までは交通費がかからないんです!
だから、特典いっぱいのセミナーは参加するだけでまるもうけなんです(^。^;)。

せっかくなので、もらった資料の中からいくつかの内容を紹介しておきます。

まずは山中先生の資料から。おなじみの「短期テクニカル売買」と
「複数時間枠によるチャートポイント」についてです。

最初に、テクニカル売買の基本的な考え方を示されています。
「売買のきっかけに何を使うか」ということ対して、
相場観が「勘」になっていないか?ファンダメンタル分析なら
何をきっかけにポジションを持つのか?という問題が浮上します。
そこで、テクニカル分析ですよと。ただ、そのテクニカル分析も
常に客観的にとらえるようにしないと意味がありません。

具体的なシステム売買が3つほど紹介されていますが、
ここでは1つだけ、ポンド・スイスフランでのボリンジャーバンドを使った売買を
挙げておきます。細かな設定などは省いてしまいますが、単純明快、
ボリンジャーバンドの下限を下回ったら新規買い、上限を上回ったら決済売り。
検証結果の勝率は85.71%と、この手のシステム売買としては高めです。
でもまぁ勝率は意味がないかな。それに、この通貨ペアでこのやり方なら、
負けが少ないのは当然かもしれません。紹介されているシステムは
プリミティブなものなので、「パフォーマンスを上げるための
修正を考えてみてください」とのことです。

そして、複数時間枠の考え方。たとえば、60分足を見る場合、
その時間足だけでなく、上位時間枠としての日足を見て考えようということ。
上位時間枠の日足に表れるチャートポイントは、下位時間枠の60分足においても、
日中の重要なチャートポイントになると。相場はいろんな時間枠で見ないとね。

そこから派生して、「トレンドファインダー」という手法。
60分足の終値で前日の高値・安値を抜けた時点でトレンドが変化したと考えるもの。

もうひとつ、「フィボナッチ・ゾーン」という手法。
通常のピボット・レートにフィボナッッチ比率を掛け合わせて計算しています。

ちなみに、「ピボット・レート」というのは、日中のサポートとレジスタンスを
計算する指標で、デイトレードでしばしば使われる手法です。
自分も以前に聞いたことがあり、知っていましたが、使っていません(^。^;)。
一概にはいえないかもしれませんが、「今日の為替相場の予想(値幅)」
とかいうのは、これを用いていることもありますよね、きっと。

ドテン買い=ピボット・レート×2+(高値−安値)−安値
レジスタンス2=ピボット・レート+(高値−安値)
レジスタンス1=ピボット・レート×2−高値
ピボット・レート=(高値+安値+中値)÷3
サポート1=ピボット・レート×2−高値
サポート2=ピボット・レート−(高値−安値)
ドテン売り=ピボット・レート×2−(高値−安値)−高値

数学の苦手な自分(^。^;)、記号なしで計算式を表してみました。
高値とか安値とか中値は前日のものです。

そしてお待ちかね?吉田先生の為替相場「短中期展望」。
資料を見ても、「今年はドル高!」という断言はどこにもありません(^。^;)。

米ドル・円相場については、年末までに105円か125円か、「一波乱」へ?
「9月の示唆はドル一段高か、ダマシか」という表現を使っています。
考えておいたほうがいいのは、115円以上はドル行き過ぎ圏だということ、
円の売られ過ぎには注意すべきだということ。昨年末の例もあるしね…。
ただ、「アメリカの政策金利の利下げ=ドル安」は誤解だと〜。

あとね、怖い怖いと個人的に避けていたニュージーランドドルですが、
主要通貨の変動率の資料を見ると、8月と9月はキウイちゃんが
最強通貨じゃないですか!年間ではまだ最弱(−5.2%)ですが…。
ちなみに、今年9月までの最強通貨は5.4%上昇のポンド。納得。

これが意味するのは、やはり「円キャリー取引」だということです。
高金利のニュージーランドドルをみんな買っているんですね。特に日本人が!
資料にも、キウイは「円次第の運命か」とあります(^。^;)。

今回は、セミナーが中止になってしまいましたが、
先にもいったとおり、自分も大好きな吉田恒氏の書籍をいただけました。
『投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方』という本。
早速、さらっと全体に目を通してみました。いいですこの本!
具体的にFXで勝てる取引手法が書いてあるわけではありませんが、
当たり前?吉田さんの考え方が満載!自分にはとてもおもしろく感じられます。
今でこそ“リバース・インディケーター”として有名な、「ミスター円」こと
榊原英資氏にも触れられていて、為替介入がいいかどうかは別にして、
初めてあのお方の偉業を詳しく知ることとなりました(^。^;)。